ザ・ローリング・ストーンズ・ガイド
STICKY FINGERS / THE ROLLING STONES
おなじみ右寄りもっこりジャケット、スティッキー・フィンガーズ。
ミック・テイラー正式参加でメンバー心機一転のロッキンでポップ感あふれるアルバム!
オススメ度:★★★★
オリジナル・リリース:1971年4月
アルバム・タイトルは「指でシゴケ!(意訳)」、
アンディー・ウォーホール作の右寄りもっこりジッパー・ジャケットが印象深いローリング・ストーンズ・レコード第1弾。
・・・ローリング・ストーンズ・レコードといえば、あのベロ・マークでもおなじみ。
さらにローリング・ストーンズ・レコードといえば、あのチェス・レコードの創始者の息子、マーシャル・チェスを社長に、アトランティック・レコーズによる配給と身辺も趣味全開。
デビューの時からお世話になったアンドリュー・ルーグ・オールダムとはオサラバし、きっとお財布もいい感じ・・・
ブライアン・ジョーンズの後任として、ミック・テイラーも正式メンバーとして全面参加。いろんな面でローリング・ストーンズの既存メンバーも心機一転といったところですかね。
前スタジオ・アルバム『 LET IT BLEED 』で、ブライアン・ジョーンズ無しでの新生サウンドを確立したローリング・ストーンズは、路線はそのままに妖しさ的な要素はちょいと控えめにして、よりポップな味付けで登場。
[1]《 Brown Sugar 》では、
「なんかわかっちゃったもんね~」
とミック&キースがヒット曲のツボを得た様子。
そんなツボを抑えた[9]《 Dead Flowers 》もお見事な1曲。つい口ずさんじゃいます。
ブライアン推しのおいらが文句を付けようにも、それらしい欠点が見当たらず全編ロッキンでポップ感あふれる仕上がり。
あえて言うなら、そのまとまりの良さが個人的にはホンのちょっと物足りないといったところかなぁ。
[5]《 You Gotta Move 》みたいにディープなブルースや、ドローンとした[8]《 Sister Morphine 》でも、やはり60年代ストーンズ的な怪しさムンムンは無く、どこかクリーン。やっぱストーンズは泥水で濁ってた方がちょうどよろし。
だけどライヴでは、本来のいい意味での大雑把さも加わって勢い満点。
70年代前半でのストーンズのライヴを是非とも正式に纏めた形で発売してほしいものです。
関係者の方々、ご検討の程よろしくお願い致します。
(Dec 23, 2021 追記)
ジャケットが危険な香り漂う同アルバムのスペイン盤。
右寄りもっこりが受け入れ難かったようですが、こちらもいかがなものかと。。。
[8]《 Sister Morphine 》がカットされ、チャック・ベリーのカヴァー曲《 Let It Rock 》が1971年のライヴ・ヴァージョンで収録。
こういうライヴを他にもたっぷりと聴きたし!
Last updated: Dec 23, 2021
この紙ジャケ仕様を聴きながら書いてます。ちゃ~んとジッパーも付いてます!
⇒ ユニバーサル : UICY-94571 Amazon詳細
⇒ ダウンロード版はコチラ Amazon詳細
凄いジャケットのスペイン盤!
⇒ ユニバーサル : UICY-78937 Amazon詳細
[1] Brown Sugar [2] Sway [3] Wild Horses [4] Can't You Hear Me Knocking [5] You Gotta Move [6] Bitch [7] I Got The Blues [8] Sister Morphine [9] Dead Flowers [10] Moonlight Mile